獣医さんの電子工作とパソコン研究室
 
 47.掃除機、ヘアドライヤー 修理2点 

  

 

 ■ 三菱・掃除機

 
 私の仕事場では1日2回掃除をしています。さすがに、毎日毎日それだけ掃除機を使うと、数年で不具合が出てきますね。それでも、モーターはしっかりしているので手を入れながら使っていました。
だいたい、この頻度で使っているとプラスチック部品の磨耗で、不具合となります。先端吸い口部分のローラーは減って、床に傷がつくようになるし、本体のタイヤも軸の部分が磨耗して、タイヤが本体に接触し動きにくくなってしまいます。
こんなになっても電気系統はしっかりしていたのですが、ついに、突然モーターが止まったり、スイッチが入らなくなったりすることが起こるようになりました。 

 使っている途中で、急に電源が切れ、そのまますぐに復活したりしていましたので、接触不良を疑い、写真Aの部分を分解して接点を掃除したり、B周囲も分解して掃除してみました。
テスターであたっても、この周囲の接触不良は感じられませんでした。(アナログテスターのほうが接触不良を見つけるには都合がよいと思います)

 次に、本体内部を調べました。コントローラーにボリュームを直接つけて試しても症状は変わりませんでした。(以前使っていた掃除機は、そのようにして本体にボリュームを直付けして延命して使っていました)。
コードリールの接点の接触不良も考えたのですが、どうもないようです。

    コントロール基板のハンダクラックも考え、ハンダを盛りなおしてみたりもしましたが一向に症状が改善しません。
(以前、トライアック周辺のハンダがはがれていた例があった)

 最後に、駄目になった掃除機から取り外しておいたコントロール基板に交換したところ、見事に症状が治まりました。ということは最終原因としてコントロール基板(下写真左)が悪かったのですが、どの部分が悪かったのかはわかりませんでした。

上左が今回不具合だった三菱の掃除機基板。かなり豪華な設計で、フォトカプラを使用したり、コンパレーターのBA10393が使われていました。右上のトランスは電流検出用と思われます。
上右はモーターが駄目になった掃除機より取り外してあった富士通ゼネラルの掃除機基板で、今回載せ替えたものです。
こちらは、別の掃除機のコントロール基板です。
トランスレスで実にシンプルな構成になっています。
 
いずれも、トライアックによる調光回路と同じですので、取り外した基板を応用することはできるかもしれません。 

 
  
 
 ■ National・ヘアドライヤー
 
 ヘアドライヤー(National EH597 '97製)がまったく動かなくなってしまいました。
捨てるのももったいないので、一応修理をしてみようと中を開けてみました。簡単な回路なので、すぐに不具合個所が見つかるかと思ったのですが、なかなか見つかりません。結局、ぜんぶバラして回路図まで書き出してしまいました。
  
 
 スイッチ周囲の構造がなかなかわかりませんでしたが、整理してやっとわかりました。
テスターで各部を調べているうちに、下写真右の赤丸部分のハンダが外れていることに気づきました。
ハンダを盛りなおすだけで動作するようになりました。
 
熱でヒューズが溶けた感じではなく、ハンダがついている様でついていない感じでした。

これで、このドライヤーも、もうしばらく使えそうです。

 
ここで紹介したいずれの修理も実験目的で行なったものです。ドライヤーなどは火災などの事故につながるおそれもありますので修理については、それぞれの電気店またはメーカーにお問合せください。
(修理するより買ったほうが安いという結果になってしまうかもしれません)

 物を大切にしましょう!

Last up date 2008/6/27

 

This page count Total:40623 / Today:3 / Yesterday:4  

 本業のページ