獣医さんの電子工作とパソコン研究室
 
 9.CDラジカセ リモコン 修理の巻 


私の家で使っていたPanasonicのCDラジカセのリモコンが使えなくなってしました。 電切れかと思って新しい電池を入れても反応無いため駄目元で修理に挑戦。
こんものをWeb上で公開してもしょうがないかもしれませんが、いろいろあったほうが皆様の参考になるかと思いまして、公開いたします。
このリモコンケースは、ネジが一本も無く、全て嵌め合わせてできていて、ケースを開けるのに一苦労。 傷がつくのは止むを得ないと、覚悟を決めてドライバーを差し込み開けた。

案の定、いくつかの爪が入る側が割れてしまいました。どなたか、こういうケースの上手な開け方を知っていたら教えてください。
なにか、専用の工具があるのか?

まず、赤外発光ダイオードが光っているか否か、目ではわかりませんので、別の発光ダイオードに付け替えテスト。 やっぱり光りません。

発光ダイオードのドライブトランジスタ周りの電圧もOK、ただ、ドライブトランジスタのベース側をオシロスコープで見ても何の反応もありません。

ということは、ICが逝ってしまっているのか・・・、しばしIC周りを見るも、部品らしい部品はありません。

写真右が、リモコン送信用IC

どうも、基板だけの状態にして振ってみるとカラカラ音がするのに気づきました。 最初は、ケースの中にプラスチックの破片が落ちていて音がしていたと思ったのですが、いったいどこから音がするのか?

部品といっても・・・。 どうやらセラミック発信子から音がしていると断定。

 
そこで、このセラミック発信子をとりはずしてみると、まさに小さなプラスチックケースの中でカラカラ音がしています。 こんなもの壊れるの? 

ジャンク箱の中にあった基板にくっついていたセラミック発信子が値は違うけど、とりあえず実験と思って付けてみました。

これがうまくいったんです。 ちゃんと発光ダイオードが光りました!! 
通常の発光ダイオードを元ついていた赤外発光ダイオードに替えて、動作実験。 見事に復活です。

どうも、最初についていたセラミック発信子は、ハンダでついていただけで本体はぶらぶらしていました。 多分、振動で壊れたのでしょう。

付け替えたセラミック発信子は、接着剤で固定、これなら大丈夫でしょう。


というわけで、Panasonicのリモコンは復活しました。 こんなものでも壊れるのですね。

ちなみに、発見したのですが、リモコンをビデオカメラに向かって送信すると、赤外発光ダイオードが光っているのが映ります。 赤外発光ダイオードが光っているかチェックするひとつの方法です。

 

Last up date 2002/12/14

 

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