獣医さんの電子工作とパソコン研究室 |
6.自作PCの製作と静音化対策
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今まで使用していたK6V-450MHz Win98 のマシンが調子が悪くなったのをきっかけに、2002年8月、ついにNEWマシン購入に踏み切りました。 スペックはAthlonXP
1800+ で、面倒くさいので某××組立工房というところからBTOで購入しました。ところが、「うるさい」「熱い」と、実用上気になることばかりで、結局、別に部品を購入して自分好みのマシンにしたというわけです。 左写真が最初に購入したマシンの抜け殻です。ケースは薄くてペラペラ、ケースファンも無く、電源のファンは轟音を立てて回っていて、排気はすっごく熱いので、気になってしょうがありませんでした。 しかし、AhtlonXPの発熱量すごいですね。驚きました。 |
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CONTENTS | ■使用部品 ■静音化 その1 HDDドライブ ■静音化 その2 ケースファン ■静音化 その3 電源 ■静音化 その4 CPUクーラー ■静音化 その5 M/B固定スタッド ■吸気対策 ■ベンチマークテストの結果 |
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部品は、上のマシンをバラしたものと、手持ちのパーツを利用することにし、必要なものは買い足しました。
a:手持ちの部品 ■ケース(c) |
■M/B関係 (b) M/B ECS K7S5A (b) CPU AMD AthlonXP 1800+ (b) Memory PC266-512MB/CL2.5(SAMSUNG K4H560838C)(b) VIDEO ELSA GRADIAC 311 (b) ■ドライブ類 CD-ROM TEAC CD-532E(a) CD-R/RW BENQ 3210P-540(b) IBM DJNA-371350 13.5GB(a) IBM IC35L060AVVA07-0 61.4GB(b) すっきりケーブル(c) |
■ヒートシンク: 左:AMD純正のもの 中央:センチュリー 8cmファン・陸奥 右:ZALMAN フラワーヒートシンク CNPS3100-Plus |
■ 組み立て・静音化 ■ |
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■静音化 その1 HDDドライブ ドライブにウレタンフォームの足を両面テープで接着、ケースの下に置く方式をとりました。 これで、HDDからケースに伝わる振動は無くなり、静かになります。シーク音が少しする程度で、快適です。 すっきりケーブルを利用することにより、配置の制限が少なくなります。 ただ、ケース下部に置いているだけなので、取り扱いには注意します。 |
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■静音化 その2 ケースファン |
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■静音化 その3 電源 ケースについていたものは MACRON POWER MPT-301 で、300W仕様のものでした。 ケース内部は換気の穴からファンに向かって直線の部品配列で、風の流れは良さそうでした。 電源ケースもしっかりしていて良いのですが、吸気のための穴が少ないような気がしました。 |
吸気用のスリットが、左の写真しかありません。 |
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以前は、ハンドニブラを使用したことがあるのですが、結構大変できれいに仕上がりません。今回は、電気ジグソーで切り取りました。バリ取りして、仕上がりは良好です これで、入りと出の面積が同じくらいになり風通し抜群になりました。 音も静かになり、ケース内の排気効率も良くなります。 |
ついでに電源ファンも少し低速化しようと思ったら、この電源内のファンコネクタは7Vでした。(付いていたファンの定格は12V
0.16A) 音が静かなはずです。 そこで、手持ちのファンをいくつか比べ、7Vで一番静かなものに取り替えました。 |
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■静音化 その4 CPUクーラー @AMD純正クーラー FAN:6cm,5600rpm ACENTURY SS20 陸奥 FAN : 8cm,2000 rpm,20 dBA BZALMAN CNPS3100-Plus FAN : 9cm,1600rpm,20dBA AMD純正のCPUクーラーですが、ファンの音がうるさいのです。しかも、CPU温度は53℃にもなります。 陸奥は、そこそこ静かで、CPU温度も50度くらいでした。 実際、抵抗をかませ低回転での使用では陸奥より静かな感じで、CPU温度も50℃程度で安定していましたので、こちらを採用しました。音は、低くこもった感じの音で、あまり気になりません。 |
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■静音化 その5 M/B固定スタッド 直接、異音の原因ではなかったのですが、どうも、MBを固定しているスダッドの部分が、ケースをたたくとビビるので、写真のように輪ゴムを挟み込むことで解決しました。 金属製のスタッドですが、このケースはネジ固定は2本で、その他はこのようなはめ込み式スタッドでした。個人的にはあまり好きではありません。 |
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輪ゴムを伸ばして隙間にはめ込みぐるぐると巻きつけます。 |
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■吸気対策 このケースには側板には穴があいていませんる、吸気口が少ないのではないかと考え、吸気対策として、カードスロットの蓋を2枚取り外しておきました。結構ここから吸っています。 ちょうど、ハードディスクがある位置で、ハードディスクの放熱にもいいのではないか思っています。 また、前面パネル下部のUSBとマイクジャックユニットも、必要ないので取り外しました。 前面の吸気用ファンは現在取り付けていません。とりあえず、後面の排気ファンのみでCPU温度は安定しています。 |
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左:メインマシンの座に納まった当機 |
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というわけで、実用レベルの静音化が実現でき、 以前使用していたK6V-450MHzマシン程度の音で使用することができるようになりました。 まだ、ハードディスクのモーター音(高周波音)が気になりますが、今後の課題とします。 マザーボードモニタの結果では、室温28.6℃の時、CASE 32℃、CPU50℃で、適当な負荷があってもだいたいこの程度です。 |
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今回のマシンはWindows2000を載せて動かしていますが、動画の編集やゲームをしない私には、こんなにハイスペックのマシンは必要ないことがわかりました。もっと劇的に早いかと思ったのですが、K6V-450MHzマシンでも充分です。AhtlonXPの熱量には驚きました。 ■ベンチマークテストの結果 オーバークロッカーではないのであまり気にしていないのですが、スーバーπ、HDBENCHI、マザーボードモニタの数値結果です。 |
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スーパーπ 104万桁 1'17" マザーボードモニタ 数値結果 |
★HDBENCH Ver 3.30 (C)EP82改/かず Processor AMD Athlon 1525.98MHz[AuthenticAMD family 6 model 6 step 2] Cache L1_Data:[64K] L1_Instruction:[64K] L2:[256K] Name String AMD Athlon(tm) XP 1800+ VideoCard ELSA GLADIAC 311 Resolution 1024x768 (16Bit color) Memory 523,760 KByte OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 2 Date 2002/09/12 01:43 SiS PCI IDE Controller プライマリ IDE チャネル IC35L060AVVA07-0 IBM-DJNA-371350 SiS PCI IDE Controller セカンダリ IDE チャネル ATAPI CD-RW 32X10X40 TEAC CD-532E ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw 30292 65241 79376 23281 21547 30204 59 Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive 34307 32960 10297 330 44042 37855 3480 C:\100MB |
その後のCPU温度 ■室温 26.1℃ Case 30℃ CPU 48℃ 何もしない状態 ■室温 27.3℃ Case 31℃ CPU 54℃ ワードで作業、CPU負荷がかなりある状態 CPU負荷をモニタしていると、動画の再生とか、3Dゲームとかはしないので通常の使用状況ではそれほどCPUに負荷がかかっていません。 温度もそこそこ安定しているし、しばらくこのマシンの様子を見ることにします。 今後、IDEのチャンネル別稼動状況表示器と、内臓LANのモニタ表示LEDを空きベイに取り付けるつもりで計画中です。 Last Up Date 2002/9/12 |