獣医さんの電子工作とパソコン研究室 |
29.プラスチック製品の割れ補修にプラリペアを使ってみた |
プラスチック製品が家中に氾濫していますが、割れたものを修理する際、いままでは接着剤を使っていたのですが、実用的な強度に接着できない場合が多く、あきらめていたものも多かったのですが、今回紹介する「プラリペア」という製品に出会ってから、プラスチック製品の修理が簡単に出来るようになりました。 |
1.プラリペア プラリペアは合成樹脂のパウダーと専用リキッドを混合して重合硬化させてプラスチック製品を補修するものです。 室温で短時間で硬化し、接着剤などよりもすばやくそしてしっかり接着できます。 接着だけでなく、盛り上げて固めることも出来、硬化後はプラスチックと同等の物性を発揮しますので、形成も出来ます。 ノートパソコンの蓋の割れやヒンジの欠け、プラスチック部分のねじ山がなめてしまったときの補修には最適と思われます。 プラリペアのホームページ http://www.plarepair.net/ |
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左が専用リキッド(メチルメタクリレート) 下のカップが合成樹脂パウダー 右は専用のニードル容器、この先端の針に秘密があります。よく考えてますね。 |
この「プラリペア」は、合成樹脂パウダー専用のリキッドで溶かし、さらに相手のプラスチック部もとかしてお互いにくっつけてしまうという、理屈は簡単なものです。 |
2-1.TVリモコンのツメの割れを補修してみた テレビのリモコン、電池ケース部のツメが割れてしまいました。 これを直してみました。 |
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これはちょうど外側に機構とは関係のない溝がありましたので、そこへプラリペアを流し込み固めました。 この場合はかなり強固に固定できました。 真中の写真はセロテープで仮止めしているだけです。 |
2-2.ヒンジ部の割れを補修してみた この写真のものは、子供のカブトムシが入っていたプラスチックの水槽上部の蓋の部分です。見事にヒンジ部分が割れています。 結構、こういった割れがプラスチック製品では多いですよね。 |
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まったくこのプラスチックの厚みのまま補修するのは無理そうです。この場合は、ヒンジ部の厚みが出ても使用に支障がありませんでしたので、盛り上げるようにして厚みをつくり接着補強いたしました。 |
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2-3.めがねのヒンジ部を作ってみた |
子供のサングラスのヒンジ部分が割れてしまったのですが、お気に入りだったので捨てずに取ってあったものを修理してみました。 本来なら、反対側のヒンジが生きていたので、「ふちどりくん」(←説明はメーカーのホームページを参照してください。) を使って形成すればよいのでしょうが、いきなり盛り付けてあとからヤスリで形に削って穴をあけるという方法でやってみました。(結果的にこうなってしまった) |
写真左:ここのプラスチック部分が割れて、サングラスのつるが取れてしまった 写真中:こんな感じで割れている。 写真右:プラリペアをいきなり盛り付けてみた。 |
写真左:だいたいの形にやすりで仕上げる、途中で取れてしまうのではないかと不安だったが、結構しっかりしていた。 写真中:ヒンジ部にあわせてドリルで穴あけした。けっこう丈夫! 写真右:完成! おそるおそるかけてみる。 子供用のサングラスなので、大人の私がかけるとだいぶツルの部分が広がって、ヒンジ部分には力がかかっているにもかかわらず、割れなかった。 通常の使用には耐えられそうである。 |
3.使ってみて |
この商品はすごい!と思いました。 いままで、プラスチック製品の割れを接着剤などでがんばってくっつけてはみたものの、結局、すぐに取れてしまったり強度が足りなかったりと、うまくゆかないものが多かったのですが、プラリペアでこれからはしっかり直せそうです。 プラケースのねじ山がだめになってきたものも、これを使えばしっかり直せそうですし、グラスファイバーの補強を使ったりすれば、かなりの強度が期待できそうです。 この商品、春に購入したのですが、その時にはニードル容器から具合良く専用リキッドが出たのですが、冬場ですと、専用リキッドが少々冷え気味で、ニードル容器に移したあと、手のぬくもりのせいか、リキッドが揮発してニードル容器の中が陽圧になり、先端からポタポタたれてしまう(出すぎてしまう)という状況になり、結構使いにくかったりします。 たいへん面白い商品ですので、ぜひ皆様もご活用ください。 ★メーカーホームページ http://www.plarepair.net/ |
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New release 2005/12/9 | |